古くから貴族の間でこの習わしが行われていましたが、室町時代頃から民間でも盛んになり、各地で庚申講という集まりができて夜を徹して語り明かす風習が広まりました。
いまでは、寝ずに過ごす風習はなくなりましたが、庚申さまを奉り、飲食を共にして、親睦、コミュニケーションの場として、昔と同じように庚申信仰行事は引き継がれています。
「庚申さん」と呼ばれている仏さまは「青面金剛明王(しょめんこんごうみょうおう)」です。
もともとは疫病などを撃退する仏さまでしたが、三尸の虫を追い払う力があるとして、庚申まいりでは「青面金剛明王」を奉ってお参りするようになったのです。
また猿は「青面金剛明王」の使いとされ、石像や掛け軸などに、共に描かれています。
円道寺の庚申講も、暦に従い、干支が「庚申(かのえさる)」の日に、近所の方が集まって庚申参りを行っています。
庚申参りは教え的には「夜」のお参りですが、円道寺では
夜のお参りが難しい方のために、昼のお参りも行っています(住職急用の場合は中止となります)。
昼のお参り:午後4時より(住職急用無い場合)
夜のお参り:午後8時より
ご参加いただく場合は、特に事前の連絡等は必要ありませんが、まれに法要開始時間が変更になることがありますので電話等で確認いただいたほうが確実です。
ご用意いただくものもありません。
祈祷料も定めておりませんが、500~1000円程度あげていただく方が多いです。
お参りされる方の宗旨・宗派も問いません。
庚申さまをお奉りしている他の寺院さまも宗派はさまざまですし、円道寺にお参りに来られるかたの菩提寺もさまざまです。